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国立ロシア美術館所蔵 ロシア絵画の至宝展 夢、希望、愛ーアイヴァゾフスキーからレーピンまで

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国立ロシア美術館所蔵
ロシア絵画の至宝展
夢、希望、愛ーアイヴァゾフスキーからレーピンまで

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ロシア第二の都市サンクトペテルブルクにある国立ロシア美術館。

1801年に建造されたミハイロフスキー宮殿がニコライ二世によってロシア美術専門の美術館となりました。

貯蔵品はおよそ40万点。世界最多のロシア美術作品を収蔵しています。

その国立美術館の名作の数々が東京富士美術館に並びました。

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迫り来る自然の脅威。そしてそこから逃れようとする人々。

ロシアの海洋画家イワン・アイヴァゾフスキーの代表作第九の怒涛です。

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最も激しいとされる9番目の波。その第9の波が刻一刻と迫ります。

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荒波を乗り越えていく人々と空には朝日という希望の光が夜の闇を打ち破ろうとしています。

色を何層も重ねるグレイスという手法を使って波の透明感を表現しています。

ロシア絵画のリアリズムを代表する作品です。

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「この時代のロシア絵画にはロシア独特の雄大な自然や庶民、農民のありのままの姿を描いたいわゆるリアリズム絵画が描かれました。

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芸術・美術によって社会の不条理や不平等。貧しい人々が虐げられるような社会を変革したいという願いを込めて現実をありのままに描き出しました」

19世紀のロシアの画家たちは空想的な絵画ではなく、現実の自然や人間の姿に目を向けていきます。

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ロシアの雄大な自然を描いたイワン・シーシキンの風景画。

生い茂る草木。森に差し込む光は生命力と喜びに満ちています。

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小道を行く女性達にも自然と触れ合う喜びが感じられます。シーシキンは作品の中に詩的な表現を求めました。

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村のあちこちから火の手が上がっています。

その情景に慌てふためく人々。

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火事から人や家畜を助けだそうとする人。大きな荷物を運び出す人。

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写実を追求した画家。ドミトリエフ・オレンブルグスキーの「村の火事」。

人々の不安、悲しみと言った表情が的確に描き出されています。

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農民の暮らしを忠実に描くために民芸品や生活用品を収集したと言います。

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ロシアの写実主義を代表する画家の一人イリヤ・レーピン。

この作品にはパリに留学していた時に得たイメージが反映されています。

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ロシアの叙事詩から海の王国を訪れた商人サトコを描いた作品です。

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海中に登場した花嫁候補の美女たち。

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しかしサトコが花嫁に選んだのは素朴なロシア人女性チェルナバ。

祖国ロシアへのレーピンの愛情が込められています。

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この展覧会は12月24日まで開かれています。

 

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18世紀初期のロシアでは、西欧化を推進するピョートル大帝のもと、政治の分野のみならず、文化・芸術においても、西欧化が推し進められました。それは18世紀後半の女帝エカテリーナ2世のもとで更に強固なものとなり、以降ロシア美術は、ヨーロッパで流行したロココ新古典主義ロマン主義といった美術様式を取り入れながらも、独自の発展を続けてきました。ロシア独特の雄大な自然、神話や英雄の理想主義的な歴史画をテーマにする一方、庶民を描いたリアリズム絵画も盛んになっていったのです。
 ロシアの大地に根ざして紡ぎ出された絵画は、時代やジャンル、その主題に関わらず、描かれた対象への愛情と思いやりに溢れています。アレクセイ・ヴェネツィアーノフは、農奴制に喘ぐ農民たちを、愛情を持って表現し、イワン・アイヴァゾフスキーは、海の様々な諸相を、歴史画のような大画面にドラマチックに描き出しました。イワン・シーシキンは、ロシアの雄大な自然を、詩的で幸福に満ちた情景として描き出し、またフョードル・ワシーリエフやイサーク・レヴィタンは、自然の描写に、希望と喜び、悲しみと悲痛といった自身の内面を表現しました。そして、イリヤ・レーピンは、人生の真実を描くことを芸術の指標として、人々の物語をカンヴァスの上に紡ぎ出したのです。
 本展覧会では、国立ロシア美術館の所蔵品の中から、「夢」「希望」「愛」のテーマのもと、ロシアの風景や庶民の生活に焦点を当てた40点の優品を選び、ロシア美術の深い精神性に迫ります。

会場:東京富士美術館

会期:2018年10月7日~12月24日

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