林原美術館所蔵
大名家の能装束と能面
日本を代表する舞台芸術・能。彩り豊かな能装束や能面の名品を紹介する展覧会です。
桃山時代に流行した肩裾とという、肩と裾に模様を配した装束。
菊や葦などの植物が波や貝と共に隙間なく縫い合わせれています。
途中で糸の色を大きく変える刺繍です。
葦の穂には二色の糸を撚り合わせ、柔らかい色合いを見せているところも桃山時代の特徴。
白地には摺り白でたおやかな流水が描かれ、能装束の優美さが表されています。
能面の名品も揃いました。天女や女神の役に用いられる寶増(ほうぞう)。
肉付きが薄く切れ長の目。気品溢れる大人の女性の美しさです。
東京渋谷の松濤美術館で今月25日まで。
室町時代に大成した能は、江戸時代に幕府の儀式として演じられるようになり、さらに武家のたしなみとして、演能に励む大名も多くいました。岡山藩主池田家は二代藩主綱政の代になり能楽が盛んになりました。舞に使われる能装束は、織や摺箔などの技法により、華やかに舞台を引き立てます。本展覧会では、岡山県の林原美術館が所蔵する、池田家伝来の能装束と能面を紹介します。「池田様(よう)」と呼ばれた繊細で優美、彩り豊かな能装束の世界をご堪能ください。
会場:渋谷区立松濤美術館
会期:2018年10月6日~11月25日
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