生誕130年
佐藤玄々(朝山)展
明治から昭和にかけて日本の彫刻のあり方を模索し続けた佐藤玄々の展覧会です。
こちらの映像は最晩年の大作を4000枚を超える写真を元に
コンピューターで合成したもの。
現実には見られない角度からも作品を見ることができます。
オリジナルがあるのは東京日本橋の百貨店。
吹き抜けに10メートル を超える天女の像がそびえています。
幾重にも重なる彫刻が生み出す重厚感。
金色を多用した華やかな色彩と相まって圧倒的な存在感を放ちます。
佐藤は10年近くかけこの像を完成させました。
展覧会は福島県立美術館で来月16日まで。その後ご覧の会場を巡回します。
佐藤玄々(1888-1963、本名・清蔵、旧号・朝山)は、福島県相馬市出身の彫刻家です。宮彫師の家に生まれ、上京して山崎朝雲に師事。大正初期からは再興日本美術院彫刻部に加わり、平櫛田中、戸張孤雁、中原悌二郎らとともに活躍しました。
大正11年には渡仏し、ブールデルの指導の下、西洋彫刻を研究しています。帰国後は、歴史や神話をテーマにした像や、身の回りの蔬菜、小動物に取材した精緻な木彫作品を手がけました。
佐藤は、我が国の近代化が進む時代に生きた彫刻家です。本展では、西洋彫刻や日本の古美術の影響を受けながら、日本の伝統木彫が近代彫刻として再構成されていく道程をたどります。木彫、ブロンズ、石膏原型、墨画など約100点を公開します。さらに昭和35年に完成した10メートルに及ぶ代表作・三越《天女(まごころ)》を3D撮影し、映像で再現展示いたします。
県内で初の大規模回顧展となります。天才と呼ばれた稀代の彫刻家の表現世界をお楽しみください。
会場:福島県立美術館
会期:2018年10月27日~12月16日
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