京都 大報恩寺
快慶・定慶のみほとけ
鎌倉時代初期に建立されました。
応仁の乱など度々戦禍や火事に見舞われながらも奇跡的に被災を免れました。
本堂は貴重な仏教建築として国宝に指定されています。
安置されているのはこれまで寺を出たことのない秘仏。釈迦如来坐像。
力強い作風が伝わってきます。大報恩寺の名品の数々を間近に見られる貴重な機会です。
秘仏は快慶の一番弟子。行快の作。
切れ長の目に特徴があります。
2メートル近い像のほとんどは一本の木から彫られました。寺院では正面からしか拝めない仏像。
光背を外して展示され、その全体像を目にすることができます。背後から見るすらりと美しい姿。
複雑な手の表情さえも見る者に迫ってきます。
鎌倉時代を代表する仏師・快慶が携わった釈迦の弟子たちの像、
中でも快慶自らノミを奮ったとされる目犍連。
老いてなお気品溢れる姿。
超能力を操ったと言います。
美男子として伝わる弟子です。
釈迦のお付きを務めたため最も多くの説法を聞いた弟子と言われています。
「仏にすがって一歩でも二歩でも歩んでいこうという人たちにとって、このようにやってきてくれて実在感を感じさせてくれるような仏様っていうのはすごく希求されたと思うんですね。そういう欲求があったからこそその慶派が生み出したリアルな表現が大きく受け入れられていたんだろうなという考えます」
修行まもない弟子たち。
時代が求めた彫刻を今に伝えます。
上野の東京国立博物館で12月9日までです。
会場:東京国立博物館
会期:2018年10月2日~12月9日
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