皇室ゆかりの美術
ー宮殿を彩った日本画家ー
皇室ゆかりの美術を近代を中心に紹介する展覧会。絵画や工芸品など77点が展示されています。
これは明治41年。内親王と竹田宮家の婚礼の際に描かれた屏風。右隻は箱根芦ノ湖の春。左隻は秋皇族の日そのため明治19年に建てられた箱根離宮が描き込まれています。
皇室がお祝いの席などで配った小さなお菓子入れ、ボンボニエール。
こちらは今の天皇皇后両陛下の御成婚の際のもの。夫婦円満を象徴するおしどりがモチーフです。
明治23年から昭和19年にかけ皇室の保護を受けた芸術家たち。帝室技芸員の作品も展示されています。
大正6年に任命された川合玉堂の作品。少年時代を過ごした岐阜長良川の鵜飼の様子を生き生きと描いています。
ぼたん雪が降りしきる中、道を急ぐ女性達。美人画で知られる上村松園は昭和19年最後の年に選ばれた技芸員の一人。女性が画家として生きることがまだ難しかった時代です。
「皇室では伝統を守るという側面とその時代時代に合った新しい息吹を取り入れるそんなことをずっとやって来られたのが皇室と美術の関わりだったのではないかと思います」
1968年に建てられた皇居・長和殿。
ここに日本画家東山魁夷が手がけた壁画があります。この絵に感銘を受けた山種美術館の創立者は一般の人にも見てもらえるようにともう一枚の大作を依頼します。
それが今回出品されたに「満ち来る潮」。
こちらも海の風景。
宮殿の穏やかな波に対し岩に当たり飛沫を上げる力強い波を表しました。
砕け散る波にはプラチナの箔や砂の金彩も用い華やかで装飾性の高い作品に仕上げました。
東京広尾の山種美術館で1月20日まで会期中展示会があります。
会場:山種美術館
会期:2018年11月17日~12月16日、12月18日~2019年1月20日
映画、ドラマ、アニメの動画視聴ならU-NEXT<ユーネクスト>。映画やドラマ、アニメの名作はもちろん、最新作も超充実なコンテンツ数が特徴です。その数120000本以上。まずは31日間の無料トライアルを是非お試しください。