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Oh!マツリ★ゴト 昭和・平成ヒーロー&ピーポー展

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Oh!マツリ★ゴト 昭和・平成ヒーロー&ピーポー展

 

 

 

「Oh!マツリ★ゴト 昭和・平成ヒーロー&ピーポー展」

「政治的中立」を理由に社会的な作品の撤去や改変を求める公立館が出る中で、藤田嗣治らの戦争画、翼賛的な紙芝居、ガスマスク姿で行進する女学生を捉えた堀野正雄の写真など政治性や社会性の強い、キワドイ作品も多数展示されている展覧会。

労働争議を描いた戦前・戦後の絵画。

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山下菊二

山下菊二桂川寛ルポルタージュ絵画など400点が展示。

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桂川寛「小河内村・沈む村」

小林公学芸員は「日本では今の政治を云々する以前に、民主主義の意思決定のプロセスがうまく機能していないのでは」と感じ、大衆や英雄の存在を念頭に社会性、政治性のある昭和以降の作品を集めようと考えた。

 

 

20 世紀のはじめから現代へと至る日本の美術作家の表現には、社会的な関心が色濃く表れたものも少なくありません。本展はそうした傾向を示す作品の中でも、特別な存在(ヒーロー、カリスマ、正義の味方)と無名の人々(公衆、民衆、群集)という対照的な人間のありかたに注目するものです。とりわけ大衆とも呼ばれる後者の存在は、どのようにその存在を可視化するのか、そしてどのようにして彼らとの間に連帯を築くことができるのかという切実な問いを表現者に投げかけてきました。無名の人々の集団=本展でピーポーと仮に呼ぶ存在が、立場や考え方によっていくらでも変化し、わかれていくものであるという事実は、その姿をとらえがたいものにもするでしょう。本展で注目する特別な存在=「ヒーロー」は、「ピーポー」が直面する困難やその願いを映し出す鏡としての、あるいはその存在に姿を与える触媒としての役割を担っています。20 世紀のはじめから現代へと至る日本の美術作家の表現には、社会的な関心が色濃く表れたものも少なくありません。本展はそうした傾向を示す作品の中でも、特別な存在(ヒーロー、カリスマ、正義の味方)と無名の人々(公衆、民衆、群集)という対照的な人間のありかたに注目するものです。とりわけ大衆とも呼ばれる後者の存在は、どのようにその存在を可視化するのか、そしてどのようにして彼らとの間に連帯を築くことができるのかという切実な問いを表現者に投げかけてきました。無名の人々の集団=本展でピーポーと仮に呼ぶ存在が、立場や考え方によっていくらでも変化し、わかれていくものであるという事実は、その姿をとらえがたいものにもするでしょう。本展で注目する特別な存在=「ヒーロー」は、「ピーポー」が直面する困難やその願いを映し出す鏡としての、あるいはその存在に姿を与える触媒としての役割を担っています。

 

 

 

blog.kenfru.xyz

 

このような問題意識のもとに、本展では「ヒーロー」や「ピーポー」とは何かという問いに応えようとしてきた昭和と平成の時代に生まれた作品を5 つのテーマに沿って見ていきます。さらにこれらのテーマごとの展示に加え、現在活躍中の4名の作家=会田誠さん、石川竜一さん、しりあがり寿さん、柳瀬安里さんによる本展のための最新作もご紹介します。 本展では「美術」の領域にはおさまらない様々な大衆的メディア(紙芝居、漫画やアニメ、特撮など)を取り上げます。これは「美術」表現もまた、私たちの毎日の暮らしと地続きのものであることを示したかったからです。そして、現在活躍中の作家のみなさんの最新作を全国各地の美術館のコレクションとともにご紹介することで、過去とのつながりの中から現在と未来とが生まれることを改めて確かめたいと思います。

 

www.artm.pref.hyogo.jp

会場:兵庫県立美術館

会期:2019年1月12日[土]- 3月17日[日]