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響くアートの愛好家

アートシーン・土田泰子 導~Where's a will, there's a way

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土田泰子
導~Where's a will, there's a way

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折り重なるように同じ素材が積み上げられ一つのオブジェとなっています。

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使われているのはハイヒール。

作者はハイヒールを女性の美しい強さの象徴だと言います。

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歩きづらい。痛い。辛い。それでも社会的な勝負の場面で履かれてきたハイヒール。

痛みを見せずに凛とした強い姿勢で立つ女性を表しているといいます。

今、神奈川県の平塚市美術館で注目のアーティストの個展が開かれています。

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アーティスト土田裕子さん。これまで常に自分自身の内面を深く見つめることで作品のテーマを見つけてきました。

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初期の作品です。テーマは何かを突き詰めて努力もしその頂きに立とうとする強い意志。土田のアーティストとしての決意表明です。

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使用したのは安全ピン。決して他者に針を向けるのではなく、内に秘め必死に努力をする姿を安全ピンに託しています。

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しかし作品に頂きはありません。突き詰めるほど終わりが見えず苦しむ己の姿を映しているかのようです。

作品はおよそ3ヶ月間部屋にこもり50万個もの安全ピンを使って制作されました。

何故このように一つの素材から作品を作るのでしょうか。

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「幼少期の頃におもちゃも何もないところで一人でいることが多くてですね、そうすると身の回りのもので遊んだりとか、例えば食器棚にあるフォークがお友達だったり、カーテンがお友達だったりとか、物を擬人化するようになっていて、自分の意思をどういう風に言葉とかで伝えようと思うと、自然と言葉の単語で出てくるよりも先に私の場合は頭の中で日用品が浮かぶことがあって、私にとってはとても言葉を喋るような感覚で日用品として浮かんできたりします」。

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これはブラックスワン。黒鳥です。

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制作には飲み物をかき混ぜるマドラーを使いました。

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黒鳥は幸福も不幸も辛さも楽しさも身に降りかかる全てを飲み込んだ作者自身の姿です。

かき混ぜ続けることで全てを消化し再び力強く羽ばたくことができるのです。f:id:tanazashi:20190114232915p:plain

10月。

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個展へ向け新作の制作を進めている土田を訪ねました。

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まず金網でベースとなる形を作ります。

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そして金網のすべての目に装飾を施していきます。

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使用するのは幼い頃よく食べたキャンディの包み紙。

どのようなテーマなのでしょうか。

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「最近結婚したんです。籍入れるってなった時に、苗字変わるんだって思って直前 ナーバスに考えちゃったんです。詰まった時に自然とあお母さんって思ったのがすごく自分の中ですごく考えてしまって、家庭における母親の献身的な愛とそれそれによってこう育まれる家庭用みたいな」。

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これまで自分自身だけを見つめ制作をしてきました。

新しい人生に向き合う中で産まれた作品です。

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母の愛情の偉大さを形に表しました。

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「私自身より作品は私なので、そのぶんあのそれを見せてしまうっていう責任みたいなのがあって、だからこそご自分を律しにすることができると思って、それはすごく望ましいことで、自分が一番生きてるって感じ生きててよあのいいんだって思える人なので、すごくアートに感謝しています」。

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展覧会は2019年4月7日まで。

 

 

会場:平塚市美術館

会期:2018年12月8日~2019年4月7日

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