生誕70年・没後40年記念 深井克美展
岩の割れ目から剥がれ出てきたのか。あるいはこれから一体化していくのか。執拗に重ねられた点描の中から浮かび上がる女性。
その瞳は何を見つめているのでしょうか。北海道函館市出身の画家深井克美の回顧展です。
深井は3歳で父を亡くし、父から感染した結核のため幼少期から脊椎カリエスを患っていました。肉体的障害と自己の存在への苦悩を抱えていた深井が心を吐露する場は絵画でした。
いたわりあうような二人の人物。
左側の男は頭を透明の膜に覆われ筋肉や肋骨が露わになった姿でありながらも、握りこんだ拳が強い意志を感じさせます。
寄り添う女は救いを求めるように懸命にしがみついています。深井はこの翌年自ら命を絶ちます。30歳でした。
札幌市の北海道立近代美術館で3月21日まで
会場:北海道立近代美術館
会期:2019年2月5日~3月21日
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