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響くアートの愛好家

アートシーン・岡上淑子 フォトコラージュ 沈黙の奇蹟

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岡上淑子 フォトコラージュ
沈黙の奇蹟

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どこにでもあるはさみとのり、そして写真。

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繊細な指先が触れると夢のような幻想が生み出されました。

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戦後復興期の1950年代、彗星のように登場したこれらの幻想世界。写真を切り抜き、一つの画面に再構成するフォトコラージュという手法によるものです。

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作者は岡上淑子。7年余りの間に150点近くのフォトコラージュを残しました。

評価が高まる岡上淑子。その東京で初となる大規模な展覧会です。

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女性の顔。窓。動物の足。奇妙な組み合わせが愛らしい初期の作品です。1950年22才の岡上は美術の課題がきっかけとなり独学でコラージュ制作に没頭します。

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岡上が好んで使った写真。

それは進駐軍が持ち込んだ外国の雑誌でした。

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岡上淑子さんの作品の制作背景には、自己の戦争体験があったと思います。戦争によって都市は破壊され、人体もバラバラに切断されたという痛ましい現実があったと思いますけれども、

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そういった時代の中で岡上淑子が紙を切り、切断し、そして新たな世界を再構築していくという制作行為は非常に自然な流れであったのではないかと思っています」。

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廃墟で楽器を奏でる女性。戦時中岡上は空襲で焼け野原となった渋谷を目の当たりにしました。その時鮮明に刻まれた風景が作らせたのかもしれないと言います。

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岡上が心の赴くままに作ったコラージュ。

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しかしそこには戦争の抑圧や混乱を生き抜いた時代への力強い眼差しがあるのです。

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50年代、戦争による物資の不足の反動からふんだんに布を使った優雅なドレスが一世を風靡します。

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雑誌にはそうした華やかなファッションの写真が溢れていました。生き生きとしたエレガントな女性の美しさ。ここには岡上の憧れや夢も反映されています。

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戦後の新しい時代。希望や苦悩に揺れ動く心が指先を伝わり生み出されたフォトコラージュ。それらは時を超え普遍的な美しさを放っています。

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東京都庭園美術館で4月7日まで。 

 

会場:東京都庭園美術館

会期:2019年1月26日~4月7日

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