霞はじめてたなびく
流れ星を待つ男性。
自転車を止めた女の子。
日常生活の断片を複雑に重ね合わせ、ひとつの風景を構築していく西村有の作品です。西村有、吉開菜央、佐藤雅晴。今、注目の作家を取り上げます。
「この展覧会が始まる時期は暦の上ではかすみはじめてたなびくと呼ばれています。冬の乾燥した空気が徐々に湿気を帯びて遠くの風景が霞んで見えるようになります。そのような日常のささやかな変化を身体を通して描き出している作家を取り上げています」
佐藤雅晴の作品「福島尾行」。
実際の風景の中に一部アニメーションを加えるのが佐藤の手法。
どこにアニメーションが加えられているか分かりますか。
一部をアニメーション化することで日常と非日常の境界を曖昧にし、
見るものを映像の旅へと誘います。
「なんでこれをあえて手で描いて見せているのかなっていうのを見ながらずっと考えた」。
吉開菜央が着目したのは日常生活の中にある音。
「静かに息を吐きながらお腹に力を入れる」。
日常的によく見る風景が音によって非日常になるという試みです。
「当たり前にやってることを意識したことがない側からすると呼吸法とかを聞くと当たり前を考えさせられるって言うか」
「呼吸を音楽と捉えて呼吸が主旋律でその周りに通り過ぎていく人のしゃべる会話だったりとか風の音だったりがハーモニーを奏でてるみたいな、それで心が動く時間ってあると思うんですねそれを体験して欲しかったのですごくそれは意識しました」。
今まで見えていなかった風景が浮かび上がってくる。東京アーツアンドスペース本郷で3月24日まで。
会場:トーキョーアーツアンドスぺース本郷
会期:2019年2月23日~3月24日
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