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アートシーン・福沢一郎展 このどうしようもない世界を笑いとばせ

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福沢一郎展
このどうしようもない世界を笑いとばせ

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空中でろうそくの火を灯す二人の男性。弧を描くようにグラスを持つ人。真っ暗な背景の中不思議なポーズで漂っています。

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これはフランスの科学雑誌の図版をコラージュしたもの。福沢一郎が科学という尊大な権威を冷やかした作品です。

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作品名のポワソン・ダブリルという言葉はフランス語で4月の魚という意味。

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4月1日にフランスで行われるいたずらの風習をタイトルにつけユーモアをくわえています。謎めいたイメージの中に知的な笑いを交え社会批評しました。そんな福沢一郎の世界を紹介する展覧会です。

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福沢は大学在学中に彫刻を学び始めます。その後パリに留学し海外へと転校。

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そこでマックス・エルンストの作品に出会います。現実の中に非現実を並列して描くシュルレアリスム。本来関連性のないイメージを奇妙に組み合わせるエルンストに影響を受けました。

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帰国した福沢が大学教授という権威的な存在に目を向けた作品。表情が見えない教授たち。椅子の背もたれには彼らの心の中を映し出すかのようなモニターが。

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女性のヌード。

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ボート遊びをする男女。シュルレアリスムの技法を風刺の武器に取り入れました。

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「テーマとなっているのは一環として人間だと思うんですね。

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若い頃の作品で人間嫌いみたいな題名のものがあるんですけれども、嫌いって言っておきながら人間の弱さみたいなものを暴露するようなそういう作品多いんです。

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けれどもそれは逆に言うとやっぱり福沢自身が人間というものに興味をもって表したかった裏返しなんじゃないかなっていうふうに考えています」。

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1950年代に入ると福沢は世界各地を巡ります。その作風はメッセージ性の強いものへと変化していきます。

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原始人を彷彿とさせる殴り合う群衆。足元には踏みつけられたドル紙幣。人々の後ろには発展した街並みと廃れた荒野。

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文明は進んでも欲望に勝てず争い続ける人間。心の退廃や文明の破滅に対する警鐘の意図が込められています。福沢は生涯人間の本質的な姿を見つめ続けました。

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この展覧会は千代田区東京国立近代美術館で5月26日まで。

 

会場:東京国立近代美術館

会期:2019年3月12日~5月26日

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