THE BODY
−身体の宇宙−
人々が生み出してきた多彩な身体表現を紹介する展覧会が開かれています。
「本展覧会は15世紀の西洋の古版画から、現代美術の作家まで約140点を通じて多様な体の表現を堪能していただく展覧会です。
体の美しさやたくましさ、内臓や骨格などの複雑さ。
天体と人体のつながりなど、様々な身体の世界をご堪能いただければと思います」。
ドイツの巨匠・デューラーがギリシャ神話のネメシスを描きました。女神が乗る球体は将来の不確かさを。左手に持つ馬の轡は誘惑の制御を表現しています。
建築は人体と同じ美しい比例関係で作らなければならないとする理論を応用しました。ネメシスの身長と頭部は8対1の比率で描かれています。デューラーが描いた理想の体です。
一方解剖学という科学の分野でも人間の体が分析されました。
妊婦の体の構造を示した解剖図。腹部には胎児の姿があります。
男性の背面図では筋肉の構造がリアルに表現されています。
骨格図では細い血管をや臓器などが詳細に描かれています。
これは現代の立体作品。人物が銀河のような光を放っています。タイトルは threshold 。死を目前に新境地に向かうという意味です。さまようかのような老人の姿。
無数の穴から発せられる光は感情を表しています。人間の体と天体とのつながりを通して生と死を表現しようとしています。
この展覧会は東京の町田市立国際版画美術館で6月23日まで開かれています。
会場:町田市立国際版画美術館
会期:2019年4月20日~6月23日
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