鎌倉禅林の美
円覚寺の至宝
北鎌倉の自然の中。
凛として佇む円覚寺。700年余りの歴史を持つ日本を代表する禅寺の一つです。円覚寺とその周辺寺院に伝わる美の至宝が一同に介した展覧会が開かれています。
円覚寺が建立されたのは1282年。
北条時宗が中国から招いた無学祖元によって開山。この時代に中国との交流が盛んになり、多様な文化が日本に持ち込まれました。
そのひとつがこちらの木印。
無学と彫り込まれています。
印を押す中国の風習が寺院にいち早く取り入れられました。
後に鎌倉彫が生まれるきっかけにもなったと言われる盆。
生地に赤い漆を何度も塗り重ね、梅や椿などの文様を掘って立体的な美しさを生み出したものです。
日本では製作できなかった青磁などの磁器もこの時代に中国から入ってきました。こうした大陸文化の影響は近隣の寺院にも及びます。
青雲寺に伝わる滝見観音菩薩遊戯座像。
なんと観音菩薩が右膝を立てて座っています。中国宋の時代の仏像のスタイル。
この仏像は鎌倉周辺の絵画や彫刻に大きな影響を与えたと言われています。
日本に新たな文化を生み出した鎌倉禅林の美。
会場:三井記念美術館
会期:2019年4月20日~6月23日
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