漆芸作家 高野松山
今よみがえる究極の技
すっくと立ち上がる金色の獅子。金粉を漆で定着させる蒔絵の技法で描かれています。
複雑に渦を巻いたしっぽ。
獅子の顔は立体的に盛り上がっています。針金のように細い髭。ざらついた鼻は技法を変えて表現しています。昭和初期に活躍した人気作家高野松山の展覧会です。
熊本生まれの松山は美術コレクター細川護立に見込まれ美術品の修理や制作に励みました。
直径9センチほどの香合にも様々な蒔絵の技が。
花弁は線を残し漆を塗って立体的に見せています。
花の中央は大粒の金粉で埋め、輝きを加えました。
麦畑の上を自在に飛び回る3羽のつばめ。狙っているのは蚊です。
細い線を書くことにこだわった松山。粘りを強くした漆を用いたといいます。
奥行きをつけて別れた麦の穂が風になびいているかのようです。
この展覧会は東京文京区の永青文庫で7月3日まで。
会場:永青文庫
会期:2019年4月27日~7月3日
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