スペインの現代写実絵画
生い茂る鮮やかな葉。ゴツゴツとした木の肌。霧の中で大木が神々しさをたたえています。
五味文彦の作品です。
千葉市に世界でも珍しい写実絵画を専門にした美術館があります。写実絵画の本場スペインから現役作家の作品が集まりました。
ゴロリと置かれた老人の顔。
見開かれた目と深く刻まれた皺。
よく見ると表面が所々薄く剥がされています。歳老いて朽ちていく人間の姿が表現されているのです。
「作品からもらう力みたいなものとかエネルギーみたいなものが日本の絵に比べればものすごくあるように思いますし、
たぶんスペインの作家の絵を見て写実じゃないじゃないって思う部分って多々あるかと思うんですけれども、これも写実の一部で、写実っていうのが今までうちで展示してたような作品ばかりじゃないよってことを理解してもらいたいなと思います」
どこか遠くを見つめるおばあさん。
テーブルの下に見える残像のようなもの。昔飼っていた猫を表しています。
積み重ねてきた長い人生。そのさまざまな記憶が凝縮された一枚です。
整然と並べられた標本の瓶。
扉には空想上の人魚が。
この戸棚は論理性と創造性という相反する人間の二つの性質を表しています。リアリズムを用いた新しい表現です。
千葉県のホキ美術館で9月1日まで。その後巡回します。
会場:ホキ美術館
会期:2019年5月17日~9月1日
映画、ドラマ、アニメの動画視聴ならU-NEXT<ユーネクスト>。映画やドラマ、アニメの名作はもちろん、最新作も超充実なコンテンツ数が特徴です。その数120000本以上。まずは31日間の無料トライアルを是非お試しください。