これぞ黄金の国・日本 金屏風展
−狩野派・長谷川派・琳派など−
美しい羽を誇るかのような孔雀。大きさの象徴として描かれています。
江戸幕府の御用絵師として知られる狩野派が手がけた金屏風です。咲き誇る桜。右隻には春の風景。
左隻には菊や萩など秋が。桃山時代以降大名たちは華やかな金屏風で邸宅や儀式の席を飾りました。桃山時代から昭和初期までの金屏風が一同に揃う展覧会です。
「小さくたたんで大きく広げられるというとても便利な調度品であるというのが一番基本にあるところですね。
立体になりますのでどちらが手前でどちらの送りになるかでそれを踏まえて絵を構成しなければならない。同じ金箔を貼れられていましても、見る場所によって光の反射の仕方、金の色味の違いが生じていてとても面白く見ていただけると思います」
孫の誕生に両手をあげて喜ぶ平清盛。
平家物語を描いた屏風です。
金色の雲で区切り全12巻から選んだ名場面をダイナミックに配置しました。
この屏風には金の様々な表現も見ることができます。
雲は盛り上げた顔料の上に金箔を貼り、何とも立体的。
細かく切った金箔を無数に散らした部分も。
絵師たちは金を巧みに操り、屏風を彩りました。平和の時代が続くと金の使い方や表現もより優美なものとなっていきます。
江戸時代後期の作品です。右隻にはうららかな春の野辺、
左隻には涼しげな秋の水辺の景色が描かれています。
画面の主役は金粉で表現されたかすみ。色味の異なる2種類の金がやわらかな光を感じさせます。
明るく華やかなかきつばた。
図案家としても活躍した神坂雪佳が描いたのは琳派の得意とした課題です。
絹地に金箔や銀箔を施すことでしっとりとした光沢が生まれました。
神奈川県箱根町の岡田美術館で9月29日まで。
会場:岡田美術館
会期:2019年4月6日~9月29日
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