小畠廣志 木に呼ばれる
木の皮を残した表面。ザクザクと削ったチェーンソーの跡。
表に回ると凛とした女性像。
彫刻家小畠廣志の作品です。小畠の木の彫刻を紹介する展覧会が開かれています。
小畠は1935年生まれ。東京藝術大学卒業後、二科展を中心に活躍。大学などで後進を指導しながら制作を続けました。
息子をモデルにした作品。
ヘルメットの硬質な肌合いとノミの跡が残る暖かな体を対比させています。
人間は行き詰まった時に不思議と木に帰ると語った小畠。
全てを彫り込むことなく、木のままの部分を残します。
「思い切って残すところは残す。で彫り込みすぎない絶妙なところでご止めてるんですけれども、木の聖性のうねりみたいなものを、廣志さんがそれこそ呼ばれて、それに呼応する形で表したものなので、うねりそのものが形に表れてて、まさにその形を通してそれが私たちにも呼び帰ってくる」
レバノン滞在中に制作した風。朽ちかけた根に目を止めて彫り進めました。
浸食され風化してもなお残るものとは何なのか。そんな思いを伝えます。
東京の武蔵野市立吉祥寺美術館で9月8日まで開かれています。
会場:武蔵野市立吉祥寺美術館
会期:2019年7月20日~9月8日
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