「シンコペーション: 世紀の巨匠たちと現代アート」
フランス印象派の画家クロードモネの睡蓮。周囲の木々を映す水面。可憐の睡蓮が咲いています。
こちらは水面に浮かぶ白い磁器。
その偶発的な衝突が人と人との出会いを象徴すると言います。
ポーラ美術館では現代美術の作品を収蔵品と並べて展示する初めての試みが行われています。テーマが共通していたり、形が似ていたり。比べることで新たな発見に誘います。
洞窟から望む雪山。シュルレアリスムの画家ルネ・マグリットの作品です。第二次世界大戦前の不穏な時代。
尾根にはナチスドイツの象徴でもある鷲の姿が描かれています。
横に並ぶ石塚元太良の写真も中央が抜けた構図。
アラスカの氷河の氷の中から覗いた一枚です。
「古い見られた作品であっても、今まで見たことのない新しい現代作家の作品でも、何か垣根を越えて通じるものがあって、共鳴するものがあって。一緒に体感できる、体験できる。そして何か新しい調和みたいなものの中に包み込まれるような体験というものを、今回是非味わっていただきたいです」
ポーラ美術館は東洋陶磁のコレクションでも知られています。その奥には。
オリバー・ビアのインスタレーション。
作者の祖母が使っていたティーポット。
砲弾とギリシャの壺。
中に差し込まれたマイクのハウリングがオブジェの空洞に響き、独自の音を奏でます。
コレクションから発想した新作も制作されました。
フランスから来たアブデルカテセル・バンシャンマはクールベの作品に触発され、
8日間かけてこの部屋を仕上げました。箱根の山を歩いた印象を取り込んだと言います。
スーザン・フィリップスは印象派のコレクション全体から作品をイメージしました。
流れているのは印象派の作曲家ラベルの魔法の笛。森に点在するスピーカーから出る一音一音が集まって曲となります。それはまるで一筆一筆のタッチが集まって風景を作り出す印象派の絵のようです。
神奈川県箱根のポーラ美術館で12月1日まで。
会場:ポーラ美術館
会期:2019年8月10日~12月1日
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