生誕135年 竹久夢二展
幻想の美 秘められた謎
桜の下に佇む舞妓姿の女性。独特の美人画で知られる竹久夢二がアメリカで描いた油彩画です。今日本で初公開しています。竹久夢二の画業をたどる展覧会です。
26歳の時に初めて出版した画集。
叙情的な詩と挿絵が人気を集めました。
巻頭の言葉にはこの集を別れたる目の人に送るとあります。画集は離婚したばかりの岸たまきに捧げられました。
印象的な目をしたたまきはいわゆる夢二式美人のモデルになったとされています。
1931年に発表した代表作の一つ立田姫。立田姫とは豊作を司る秋の女神です。
この作品を発表した2か月後。夢二はアメリカへと渡りました。
アメリカ西海岸で描いた作品です。
おととしこの絵の蛍光 X 線分析が行われ絵の具の意外な成分が明らかになりました。
亜鉛を含んだ透明感のあるジンクホワイトと鉛を含んだ陶器のような質感のシルバーホワイト。2種類の白が使われていたのです。
夢二が外国人女性の白い肌を描くため工夫を凝らしていたことが伺えます。夢二はこう記しています。
「モデル女よ。その色が俺の絵の具箱にはないのだ。光の中でお前はま裸だ。日本男児の慎ましさを俺は恥じる」
この展覧会は岡山市の夢二郷土美術館で12月8日までその後ご覧の会場を巡回します。
会場:夢二郷土美術館
会期:2019年8月27日~12月8日
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