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新美の巨人たち ゴッホ『糸杉』

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フィンセント・ファン・ゴッホが亡くなる前年に描いた傑作『糸杉』は、迫力ある筆跡が目を引く油彩画。

炎が燃え上がるように天に向かって伸びる2本の糸杉、身悶えするような空は大気なのか?雲なのか?一体、夜なのか?昼なのか?今回はゴッホの激しい筆跡を巡る旅へ!

さらにゴッホに憧れ、美大を受験した“ゴッホになりたかった男”片桐仁さんが、東京藝術大学で『糸杉』を描きます。ゴッホタッチの凄みに迫ります。

美の巨人たち ゴッホ『糸杉』

放送:2019年11月9日

プロローグ 

今からちょうど100年前のこと。威厳をたたえたこの館で日本美術史上最大の事件が起きたのです。上下二巻に36人の歌仙等が描かれた壮麗な絵巻がありました。和歌の名人達の雅な姿が繊細な筆致で実に美しく描かれています。その絵巻がバラバラに切断されたのです。そして総額60億とも言われる価格で売られていたのです。しかもくじ引きで。世に言う佐竹本三十六歌仙絵巻切断。100年後の京都国立博物館です。日本美術の源流ともいえる王朝の美がそこにあります。世の中に絶えて桜のなかりせば春の心はのどけからまし。「表情がとても気品がありますよね」本日は近藤サトさんが佐竹本三十六歌仙絵奇跡の物語を辿ります。なぜ絵巻は切断されたのか。なぜくじ引きだったのか。国宝級とうたわれた名画たちはその後どう生きたのか。流転のドラマとは。

佐竹本三十六歌仙絵巻

佐竹本三十六歌仙絵巻は日本の絵巻物です。36人の和歌の名人たちが上下2巻2。8人ずつ歌合形式で描かれていました。700年以上前の鎌倉時代のもの。絵を描いたのは藤原信実。和歌の書は後京極義経の筆。技術も材料も当時の最高峰のものです。「打紙と言うんですけども歯をツルツルにするかの加工がなされてまして、さらにきらめきというその雲母の粒子を塗布する加工がなされていることで光沢感のある表面になっています。こういったの加工をした紙を使った歌仙はこの時代には他には見当たりませんので、かなり特別な目的によって作られたんではないかなと思います」それほどの秘宝がなぜばらばらにされることになったのか。もともと下賀茂神社の神庫に奉納されていた三十六歌仙絵巻は江戸時代中期に秋田藩佐竹家へと受け継がれました。幕末明治維新という時代を経て家禄を失い経済的苦境に立たされた佐竹家はやむなく家宝の数々を手放すことになります。佐竹本三十六歌仙絵巻についた値段は35万3000円。現在の価値でいえばおよそ35億円というとてつもない金額です。6人の古美術商は合同入札しその後船成金山本唯三郎が上下2巻まとめて購入しました。所が折しも第1次世界大戦後の不況に見舞われた山本は財産を失い絵巻を手放すことになったのです。舞台となった場所が残されています。「国立博物館はよく来るんですがこんなに深い森があるなんて知らなかったですねいろんなところ良く東屋と言うかお茶室がある」大正時代の当時、品川御殿山に合ったこの館は有形文化財として現在上野にある東京国立博物館の敷地内に移築保存されています。館の名は応挙館。「すごい二間続きで。結構大人数で茶会もできたんでしょうけど。これが応挙館の由来の応挙の絵ですか」壁一面に施されているのは円山応挙の筆による襖絵です。応挙が眼病治療で世話になった寺にお礼として描いたものと伝えられています。応挙館の主は益田孝。旧三井物産創立者であり、財界の頂点に君臨した男です。また鈍翁の名で知られる当代きっての一流趣味人であり茶人。美術愛好家でもありました。鈍翁曰く「今の日本に上下2巻まとめて買い取れる人物はいない・ならばとやむを得ない荒業に出たのです。絵巻切断。そしてそれぞれを希望者たちに買い取らせるという構造でした。鈍翁を世話人としてついにその日がやってきたのです。

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