チャンスはピンチだ。

響くアートの愛好家

「中林忠良銅版画展 ―腐蝕の旅路―」【アートシーン】

f:id:tanazashi:20191118203740p:plain

 

中林忠良銅版画展
腐蝕の旅路―

日本の銅版画界を牽引してきたアーティストの展覧会が開かれています。

f:id:tanazashi:20191118203729p:plain

銅版画家の中林忠良さんです。

f:id:tanazashi:20191118203718p:plain

銅板には表面に特殊なコーティングがされています。そこに針で図柄を書きます。

f:id:tanazashi:20191118203707p:plain

それを腐食液につけると。

露出した金属の部分から無数の泡が。これによって思いがけない表現が生み出されるといいます。どういうことでしょうか。

f:id:tanazashi:20191118203658p:plain

腐食液に漬けると露出した金属の部分が溶け出します。

f:id:tanazashi:20191118203645p:plain

できたくぼみにインクを詰めて紙に刷るのが腐食銅版画と言われる手法。

f:id:tanazashi:20191118203620p:plain

腐食液の濃度や漬ける時間によって線が太ったり痩せたり。

f:id:tanazashi:20191118203553p:plain

その強弱までも変化するといいます。

f:id:tanazashi:20191118203543p:plain

こちらは中林さんの作品。

f:id:tanazashi:20191118203533p:plain

輪郭線がぼやけて滲んでいるところやインクが濃く盛り上がっているところモノトーンでありながら生命力をも感じさせる世界です。

f:id:tanazashi:20191118203524p:plain

「すべてのものを腐らないものはないという命題のもとに仕事してますけども、それは決してマイナスだけのイメージじゃない。その先に新しい命の蘇生があるっていう。むしろマイナスからプラスに転じるひとつの課程の中での仕事かなという風にも自分で思いますけど」

f:id:tanazashi:20191118203515p:plain

こちらは30代の時に「捕らわれる」と題して取り組んだシリーズ。

f:id:tanazashi:20191118203507p:plain

70年代の日本。一見自由であるように見えてどこか縛り付けられている。そんな閉塞感が描かれています。

f:id:tanazashi:20191118203457p:plain

自然に対する関心が深まり始めたのは40代。足元の桜の花びら。海外留学から帰国した時に描きました。

f:id:tanazashi:20191118203432p:plain

そして80代の今、こだわって描いているのは光。

「若いときの社会性に対する憤りや批判。そういう姿勢からだんだんと自然とその中で生かされている自分。その中に穏やかな光があってほしいという気持ちですね」

f:id:tanazashi:20191118203422p:plain

中林忠良さんの60年にわたる作品世界。

f:id:tanazashi:20191118203411p:plain

展覧会は東京大崎のO美術館で11月20日までです。

  

会場:O美術館

会期:2019年10月18日~11月20日

映画、ドラマ、アニメの動画視聴ならU-NEXT<ユーネクスト>。映画やドラマ、アニメの名作はもちろん、最新作も超充実なコンテンツ数が特徴です。その数120000本以上。まずは31日間の無料トライアルを是非お試しください。