リヒテンシュタイン侯爵家の至宝展
お砂糖はいかが。いただくわ。見ているだけで優雅なお茶会にお呼ばれした気分。
このティーセットはある一族がコレクションしたものです。
リヒテンシュタイン侯爵家に大切に守られてきた至宝を紹介します。
スイスとオーストリアに挟まれたリヒテンシュタイン公国。
大きさは東京都の半分にも及びません。
国を統治してきたのは侯爵。
侯爵は代々同じ名前を受け継いできました。
その名はリヒテンシュタイン。
公爵の名前がそのまま国名になった世界で唯一の国なのです。
1500年頃に描かれた聖母子像。
絵を囲むのは金色に輝く丸い額縁。
横から見るとその厚さと精緻な装飾がよくわかります。
代々侯爵は華やかな金の装飾を好みました。
こちらも金の飾りが目を引く器。
よく見ると日本の伝統的な焼き物有田焼です。
18世紀頃磁器は金と並ぶほど貴重な品でした。
中国の磁器も燭台に早変わり。
金で装飾した東洋の磁器を部屋に飾ることは貴族たちのステータスでした。
「かつてある侯爵が子孫に芸術品収集の方法と意義について家訓を残しました。そこには美しい美術品を残すことこそ重要であると書かれていました。お金よりも美術品を集めることが侯爵としての価値を後世に残すと考えたのです」
展示室の一角には花が描かれた作品がまとめて飾られています。
中でも目を引くのがこちら。
銀製品や装飾品をもしのぐ存在感を放つ花たち。
本来別の季節に咲く花々を一つにまとめて描いたのには理由があります。
それは世界を治める強い力。
そして国の繁栄を願うという意味が込められていたのです。
東京渋谷の文化村度ミュージアムにて12月26日まで。
会期:2019年10月12日~12月26日
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