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新美の巨人たち 日本橋三越本店

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約100年の歴史を誇る日本初百貨店『日本橋三越本店』。

度重なる増改築を経て1935年、現在の姿に。

2016年には国の重要文化財に指定されました。

当時珍しかったルネサンス建築、巨大中央ホール、荘厳な天女像、建築構造、劇場…そんな三越を作り上げ、後に百貨店界の巨人と呼ばれた“久留米の侍”とは一体誰?

その圧巻の美しさ、壮大な歴史と対峙するのは女優・貫地谷しほりさん。

更に落語家・林家たい平さんが三越の歴史を語ります。

美の巨人たち 日本橋三越本店

放送:2019年12月7日

吹き抜けを貫く巨大な彫刻。夢の世界へと誘う壮麗な劇場。

皆さんよく知る場所にあります。

「もういい匂いがする」

ライオン像でおなじみのデパートといえば。

およそ100年もの歴史を誇る日本橋三越本店

2016年国の重要文化財に指定されました。

百貨店が重要文化財。実はこの建物。

時代を重ねながらあらゆる美を作り上げてきたのです。

本日は日本橋三越。四つの美の形を紐解きます。

そこには常識を覆す数々の挑戦が。

中央ホールにそびえ立つ麗しき天女。

その斬新な制作手法。

さらに建築構造には令和の時代まで生き残った意外な秘密が。


東京都中央区にある日本橋

徳川家康が架橋し東海道をはじめとする国道の起点となりました。

そのため日本橋は江戸時代から商業の聖地。

多くの商人が集まったと言います。

アートトラベラーはデパートに行くのが大好きという貫地谷しほりさん。

橋の欄干には想像上の動物麒麟の彫刻。

麒麟に翼はありませんがこの橋から全国へ飛び立っていくというイメージから翼が付けられたそうです。

そしてその先に見えてきたのが今日の作品日本橋三越本店

大正3年に竣工。

その後何度も増改築を繰り返しながら現在の姿になりました。

当時は珍しかったルネサンス様式の豪華な装飾が今の建物にも受け継がれています。

「昔の人はここに来たら気分が上がる場所だったんじゃないのかなって思う。今見てもワクワクします」

三越のシンボルと言えばライオン。

ロンドンのトラファルガー広場にあるライオン像がモデルになっています。

誰にも見られずに背中にまたがると願いが叶う幸運のライオンという噂も。

それでは重要文化財日本橋三越本店の美の形。

一つ目。それは中央ホールに佇んでいます。

「すごいですね。豪華絢爛」

佐藤玄々作天女像まごころ。

高さ11 M もの巨大な木彫作品です。

三越創立50周年の一大プロジェクトで製作期間およそ10年。

1億5000万円という巨額の製作費を積み込みました。

今回は特別に許可を得て店内で初めてドローンで撮影します。

「装飾が豪華で派手に。下の材質など何も分からないぐらいに塗られてますよね」

天女の裏側も。

「鳥が飛んでいる」


「細かい。これを10年かけて仕上げる集中力」

この天女像の除幕式の映像が残っていました。

昭和35年4月19日。日本橋三越本店。さすがは日本を代表する百貨店。

挨拶には武者小路実篤。列席者には吉田茂とその顔ぶれも大変豪華なものでした。

そんな中は純白の多いが恭しく降ろされたのですが。

一同唖然度肝を抜く作品だったようです。

その日から天女増は一度も塗り直しもされず同じ場所に立っているんです。

「ピカピカした状態を保っていて50年とは思えないですね」

作者は佐藤玄々。

横山大観に天才とまで言わせた彫刻家です。

玄々はこの天女像を伝統から逸脱した驚きの手法で作り上げました。

あのせんとくんの生みの親。

彫刻家の藪内佐斗司さんに伺ってみると。

「鉄骨の芯にいろんなパーツをはめ込んでいくような制作をしている。日本の伝統的な技法というよりは近代のフランスで最も注目されていた鉄骨づくりを採用ししているんだろう」

まるで建造物の制作。
 

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