ガレの陶芸
19世紀後半に活躍した工芸家エミールガレ。
「ガレは日本ではすごくガラスの作品の人気が高くてガラスの作家というイメージが広くあるんですけれども、実際はお父さんのシャルルの時代から手掛けていた陶器とガラスそれとあの自身が後に始める木工家具の三つの分野で活躍をした作家です。陶器においては素材の特性もあってかそういう強烈なリアルな生命観というのがより強く出ていると思いますのでその辺りが魅力かと思います」
今回の展覧会はガレの陶芸の世界です。
草花と蝶が描かれた陶器。伊万里焼を思わせる色使いです。
仲睦まじく向き合うのはオスとメスの孔雀です。
真ん中にくぼみがあり鉢になっています。
こちらはひょうたんの形をした器。竹と蝶の柄です。
同じひょうたんの形で異なる絵付けが施されている器もあります。
日本の陶器に見られるような釉薬の流れる様子を再現した器。青い部分に厚みを加え、垂れているように見せています。
こちらは竹籠を思わせる器ですが表面
の装飾がちょっとグロテスク。大きなセミが張り付いています。
このセミ、近づくと細かい模様が付けられていることがわかります。虫好きのガレのこだわりが感じられます。植物学者でもあったガレ。
花の表現にも凝っています。装飾のレリーフは水仙。そして器全体も水仙の中央のラッパ状の形をしています。
この展覧会は茨城県陶芸美術館で3月8日まで。
会場:茨城県陶芸美術館
会期:2020年1月2日~3月8日
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