ルネ・ラリック
アール・デコのガラス モダン・エレガンスの美
ガラス工芸家ルネ・ラリックが手がけたテーブルセンターピース。
透明なガラスを孔雀の型でプレスし、それを薬品で曇らせた作品です。モダンさの中にクラシックな気品が香ります。
華やかなガラス作品で世界を魅了したルネラリックの展覧会です。
1860年フランスに生まれたラリック。
元々ジュエリー作家として活動していた
ラリックがガラス工芸に転向したのは50代間近になった頃。
49歳の時に作った妖精の姿が可愛らしい香水瓶。
鋳型にガラスを吹き込むことで表面に模様が刻まれます。
芸術性が高く、なおかつ量産可能な整形方法を確立しました。
ラリックのデザインで大流行したオパルセントガラス。
リン酸塩やコバルトを加えた特殊なガラスを急速に冷やしたり熱したりすることで厚さの異なる部分の色を変化させる技術。
光の角度によって赤色や黄色などに変化する不思議なガラスです。
実はこの展覧会場である美術館の旧朝香宮亭には、ラリックがデザインした扉が残されています。
当初ラリックは四つのデザインを提出。
選ばれたのは翼を広げる裸の女性でした。
しかし制作にあたって女性に薄布をまとわせるよう注文が入ったのだとか。
古代美術を思わせる華やかさとモダンさが両立し、ラリックらしさが伺えます。
「この建物によりこの作品が残されることとなった契機は、朝香宮とその妃殿下が1920年代アールデコ全盛期のパリで生活したこと。
朝香宮亭の新築工事に際してラリックの作品が用いられることとなった背景にはラリックの作品に対する朝香宮ご夫妻の魅了された強い思いがあった。自らの要望であったという風に推測しています」
この展覧会は港区の東京都庭園美術館で4月7日まで。
会場:東京都庭園美術館
会期:2020年2月1日~4月7日 ※2/29-3/15 新型コロナ対策のため臨時休館
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