チャンスはピンチだ。

響くアートの愛好家

日曜美術館「世界で一番美しい本 ベリー侯のいとも豪華なる時祷(とう)書」

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“世界で一番美しい本”と讃えられる「ベリー侯のいとも豪華なる時祷書」。中世フランスの貴族や庶民の暮らしを伝える細密きわまりない描写。金と宝石による鮮やかな彩色。当時の一流絵師たちが80年かけて描きついだ貴重本は、パリ郊外シャンティイ城の宝物庫に秘蔵され専門家さえ見ることが許されない。NHKが8K撮影を許された貴重な映像を再構成。現代フランスの映像も合わせ、日々の喜びを伝えるスローライフを堪能する。

【ゲスト】【司会】小野正嗣,柴田祐規子

 

日経おとなのOFF 2020年 絶対に見逃せない美術展(日経トレンディ2020年1月号増刊)
 

 

芸術新潮 2019年 12 月号 特別付録:芸新手帳2020

芸術新潮 2019年 12 月号 特別付録:芸新手帳2020

  • 作者: 
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2019/11/25
  • メディア: 雑誌
 

日曜美術館「世界で一番美しい本 ベリー侯のいとも豪華なる時祷(とう)書」

放送日

2020年5月3日

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その本はフランスの古いお城で大切に守られてきました。

600年もの間。

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ほとんど人目に触れることのなかった幻の本。

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小さな本の中に、ぎゅっと閉じ込められた鮮やかな世界。

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世界で一番美しい本と言われます。

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本の冒頭に描かれているのは、一年12ヶ月の中世フランスの暮らし。

暮らしの営みは600年の時を超え、現代のフランスにも引き継がれています。

日曜美術館のテーマ曲でもおなじみの阿部海太郎さんの音楽とともに、世界で一番美しい本のページをめくっていきましょう。

 

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パリから北へ40キロ。

中世の趣をたたえるシャンティイ城。

城の中にフランス有数の美術館があります。

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3万点の美術品を収蔵するコンデ美術館です。

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近代フランスの傑作やルネサンスの名画の数々。

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19世紀当時の城主がフランス美術を中心とした重要な作品を集めました。

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世界で一番美しい本は城の奥深く、一般客の立ち入りが禁じられた部屋で厳重に保管されています。

美術の専門家さえほとんど目にすることの許されない門外不出の本。

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その本の名は「ベリー侯のいとも豪華なる時祷(とう)書」。

15世紀。王族が作らせた日々の祈りの本です。

中には細かな文字でラテン語の祈りの言葉。

まだ印刷技術が無かった時代。

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一文字一文字全て手書きです。

紙は、子牛の皮をなめして作った当時最高級の牛皮紙。

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挿絵には金やラピスラズリなどの高価な顔料が惜しみなく使われています。

贅の極みとも言えるこの本。

複数の画家が80年近くをかけて描き着きました。

冒頭からの12ページに月ごとの中世の暮らしがあります。

それは幅わずか15センチほどの細密画。

600年前の生活を覗いてみましょう。

 

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4月。

穏やかな春の陽気に満ちています。

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城を背景に貴族の男女が婚約指環を交わしているところ。

男性は婚約者に指輪を贈り誓いの言葉を口にします。

愛する人よこの指輪によって私はあなたを我がものとします」

男性のガウンは美しい青地に金色の王冠の刺繍。

娘が身につけるのは赤い珊瑚のアクセサリー。

薄紫のローブは春一番早く咲くすみれの花に合わせたもの。

侍女達はすみれを手折って花束にするのでしょうか。

花々が咲き誇る恋の季節です。

さあ5月のページへ。

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心弾む新緑の頃。

貴族たちはトランペットを吹き鳴らし森へ繰り出します。

若葉狩りと呼ばれる行事です。

あら4月に婚約をした彼女でしょうか。

誰もが若葉で作った冠や襟飾りを身につけています。

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これ男性が纏えば恋の不意打ちを食らわせますぞという宣言。

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女性ならば愛を受け入れる準備はできていますという意味。

この日は馬まで特別な若葉色の馬具。

王宮を離れて森で愛を語らう輝かしき1日です。

5月のパリ。

600年後の今も若葉は心を弾ませます。

パリで人気のフラワーアーティストのアトリエ。

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エロイーズさんが作るブーケは若葉のアレンジが評判です。

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お店を訪ねたのは夏に結婚を控えるマリー・ソフィさん。

ブーケの相談に来ました。

「母の写真を見て欲しいんです」

「まあ素敵なドレス」

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式ではお母さんのドレスを仕立て直して着るつもりです。

「どんなブームにしましょうか」

「田舎の草原みたいにこのドレスに合うと思うの」

愛が結ばれる季節。

みずみずしい緑が花々を一層輝かせます。

「どうぞ」

「ありがとう。イメージ通りそれ以上です」

 

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ところで私たちにあまり馴染みのない時祷(とう)書はどう使われていたのでしょう。

本の大半は福音書の引用や聖母マリアへ捧げる言葉。

もともと教会や修道院で使われるものでした。

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やがて祈りの習慣が広まると、王侯貴族がこうした手の込んだ祈祷書を作らせるようになりました。

神への祈りは多くの場合、一日8回。3時間おきに捧げられました。

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例えば午前9時には東方三博士の礼拝の祈り。

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キリストが息を引き取ったとされる午後3時にはキリストの死の祈りです。

時刻になると教会の鐘が鳴らされ祈りの時を知らせました。

中世の暮らしは神と共にあったのです。

 

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毎月のページに戻りましょう。

絵の隣にはカレンダー。

日付の横に細かく記されているのはキリスト教の祝祭日です。

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例えばこれは6月。

洗礼者ヨハネの誕生を祝う日。

神様が定めた時間はその時期の農作業の目安でもありました。

夏至が近い聖ヨハネの日が来れば夏草の刈り入れの合図です。

 

6月の挿絵には草を刈る農民たちの姿。

その月の一番大切なの作業が描かれているというわけです。

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刈り取った夏草を集める女たち。

息を合わせて鎌を振る男たち。

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奥に見えるのはパリの中心。シテ島にあった王宮です。

てっぺんに十字架のある建物は王の礼拝堂サントシャペル。

塀の向こう、中庭には菜園の緑が茂ります。

作物は城の食卓にものぼりました。

農民たちも王様も土に親しむ初夏です。

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夏の盛りの7月へ。

農民たちはますます忙しく働きます。f:id:tanazashi:20200503193852p:plain

城のそば。麦畑と牧草地の間を小さな川の流れが横切ります。

女たちは羊の毛刈り。

隣の畑では小麦の収穫。

棒で器用に株をたぐりよせ手際よく刈り取っています。

翌年この麦畑はおやすみ。

羊が草を食べ土地の力を回復させるのです。

自然の力で大地を守る知恵でした。

 

フランス南西部のドルドーニュ地方。

暑さが盛りを迎える前に羊たちをスッキリさせてあげなければなりません。

羊の数は600頭。

飼い主のコレールさんは大忙しです。

「仲間たちみんなやる気満々ですよ。羊を居心地のいい姿勢にして早く刈ってやればいやがりませんよ」

刈り取った毛は羊からのおすそわけ。

今も人と動物が支えあって暮らしています。

 

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暑さも極まる8月。

森へ鷹狩りに出かける貴族たちの意気揚々とした姿。

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鷹狩はかつては貴族だけが楽しむ夏の娯楽でした。

先導の男性は長い竿で茂みから獲物を追いたてます。

楽しげの狩りを描いたこの絵。

実は別の読み解きもあるんです。

それは男女の愛を表すもの。

鷹は男性の、毛の長い犬は女性の象徴。

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開放的な夏の日。

森に出かけむつみあう喜びを表しているというのです。

愛は人の五感を満たすもの。

貴族が五人なのはその暗示です。

野良仕事を終えた農民たちは池に飛び込み一休み。

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この池、中世では愛の園に欠かせない生命の泉の象徴だとか。

愛の喜びをそこかしこに潜ませた8月。

夏の風景です。

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世界で一番美しい本の鮮やかな挿絵。

色の秘密はその材料にありました。

一際目を引く衣の青。

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ここには中近東から運ばれた宝石ラピスラズリが使われています。

時祷(とう)書はどのように作られたのでしょう。

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ドイツとの国境に近いアルザス地方。

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古い時祷(とう)書の復元に携わるルノー・マルリエさんです。

まず天然の鉱石を砕き絵の具を作ります。

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羊の皮をなめした羊皮紙に直接色を置いていきます。

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一度乾くと塗り直すことはできません。

マルリエさんはベリー侯の時祷(とう)書には当時最高の技術と材料が注ぎ込まれているといいます。

「ベリー侯時祷(とう)書の最大の特徴は世界中から集めた顔料を使っていることです。さらにこの高価な絵の具を混ぜたり、丹念に色を塗り重ねていくことで画面に華やかさと奥行きが生まれたのです」

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ターバンの赤はスペインの昆虫コチニールの色素から作られたもの。

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黒はアフリカ象象牙を焼いた炭で作られました。

そしてこの方が、本を作らせた注文主。

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フランス国王の弟ベリー侯ジャンです。

挿絵を書いた画家の姿もあります。

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ランブール兄弟。

ベリー侯に腕前を買われ召抱えられました。

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「ベリー侯はこの時代で最も有力な芸術の支援者でした。写本や美術品に惜しみなく金にかけ多くの時祷(とう)書を持っていました。この本はその中でも最高のものです」

 

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9月。心弾む実りの秋がやってきました。

丹精込めて育ててきたぶどうの収穫です。

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美味しいワインを作るため、ロワール地方の畑では摘み取りの真っ最中。

腰を屈め大切そうに積む人。

その横では、あらまあこらえきれずに頬張る人も。

今年も豊作。ぶどうの出来栄えは土の状態を映し出します。

摘み取ったぶどうはお城でワインに。

収穫に感謝し自然とのつながりを確かめる9月です。

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ブルゴーニュのブドウ農家チエボーさんの畑にも収穫の時がやってきました。

春先に剪定し、ずっと見守ってきた枝にたわわな実り。

ピノノワールの深い味わいを生む畑は200年前から受け継ぐもの。

ブルゴーニュのワインの威力はその伝統と土地を敬う姿勢です。ブドウや土、全体の動きそのすべてのバランスを通りすがりの私たちが崩してはいけません。この先もずっと大地の力を守っていくのです」

 

ぶどうの収穫は一段落。

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10月はどんな仕事が待っているのでしょう。

翌年の春に実を結ぶ冬小麦の種まきです。

僕に見えるのはルーヴル宮殿

パリの真ん中にこんな畑が広がっていたんですね。

一粒一粒丁寧に描かれた大事な種麦。

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馬に引かせた道具で土をかぶせています。

その奥には麦を鳥から守ろうと弓を構えるカカシ。

しかし敵もさるもの。

人の目を盗んでたちまちついばんでしまいます。

季節が正しくめぐり、今年も去年と同じ仕事ができる。

そのことが生きる喜びをもたらしてくれます。

 

11月。森の樫の木が今年もまたどんぐりを実らせました。

それを目当てに来るのはガスコーニュの黒豚たち。

森の栄養がぎゅっと詰まったどんぐりは豚たちの何よりのごちそうです。

でもこの後豚たちの身に起こることは。

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ガスコーニュの黒豚は自然の中でゆっくりと成長します。どんぐり風味の肉は

年末年始のとっておきのご馳走になるんです」

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600年前の中世の森でも11月にはどんぐりに群がる丸々と太った豚たち。

どんぐりの実を落とそうとを棒を投げる男。

服は晩秋の低い日差しを受けて金色に輝いています。

鋭い目つきで豚を見張る番犬。

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豚の肉はこの時代にも冬を乗り切る大切な保存食でした。

蒼い闇に沈んでいく遠くの山。

去年と同じようにどんぐりが落ちればまた冬が来ます。

 

12月。

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畑仕事のないこの時期のページには。

森の奥深く貴族達のイノシシ狩りです。

冬の野生動物はフランス人にとって最高のごちそうです。

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赤い服の男は興奮した犬を引き離そうとしています。

角笛を吹く男は獲物を仕留めたことを森の中にいる仲間に伝えています。

今日の狩りは激しかったのでしょう。

疲れ果てた表情です。

獣との命がけの格闘は貴族の男の鍛錬でもありました。

まもなく1月。また新しい年がやってきます。

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ところで月ごとの挿絵の上に半円形が描かれているのに気づきましたか。

夜空をめぐる蟹座と獅子座。

星座はこの時祷(とう)書と深い関わりがあるんです。

そのことを示す一枚の不思議なページが。

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裸で立つ二人の人物。

周りには12の星座が描かれています。

そして体の上にも。

頭には牡羊座

両肩に双子座。

胸には蟹座。

中世では体の中に小さな宇宙があり天体とつながっていると考えられていました。

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「中世の人とって人間は神が作った聖なる創造物でした。人はミクロコスモスであり

同時にマクロコスモスでもあります。一人一人の人間は全宇宙を反映しているのです」

その考えは当時の医学の基本でもありました。

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四隅に記されているのは健康に関わる体の四つの性質。

それぞれが特定の星座に連動していると考えられました。

例えば憂鬱な性質は牡牛座、乙女座、山羊座

体の部位なら首、腹、膝です。そこを治療すれば憂鬱な病を癒せるとされたのです。

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当時ヨーロッパは戦争やベストなど液量の大流行で日常に死の不安が溢れた時代。

人々は宇宙や自然との調和の中に安らぎの日々を願ったのです。

 

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新しい年が始まりました。

1月。宮殿で新年のお祝いが開かれています。

暖かな火をあげる暖炉の前には客人を招き入れるベリー侯爵。

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気さくな言葉をかけています。

忙しく宴を取り仕切る召使いたち。

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テーブルの上には子犬たちが、

犬は食卓に同席できる気高い動物でした。

こちらの犬はごちそうのお裾分けにありつきましたね。

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ベリー侯の頭の上の赤い天蓋。

そこに小さな熊と白鳥が描かれているのが分かりますか。

これらはベリー侯の個人的なエンブレムです。

白鳥はかつての実らぬ恋を表したものだとか。

ベリー侯の後ろ。金色に輝く丸いものは暖炉の火よけ。

まるで神のように描いたのはパトロンを称えるためだったのでしよう。

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続く2月は一転して静かな農村が舞台。

一面の雪に覆われた村。

西洋絵画で雪景色が描かれるのはまだ珍しいことでした。

粗末な家の中。

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家族は暖炉の火で温まっています。

小屋で身を寄せ合う羊。

腹を空かせた鳥が餌を求めて集まっています。

斧をかざして薪作りに励む男。

もう一人は荷を積んだロバを追いながら遠方の村へと向かっています。

やがて来る春を待ちわびて。

暖炉の周りだけが別世界。

 

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3月。

フランスの畑でも寒さが温む頃。

長い冬をじっとこらえてきた農民たちは急に忙しくなります。

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男が牛にすきを引かせ土を起こしています。

深く掘り起こすほど土は空気をよく含み、太陽の光を浴びて豊かな実りをもたらします。

奥の畑ではぶどうの木の手入れ。

木の周りの土を入れ替え、枝を剪定しています。

これらはすべて3月の大切な仕事です。

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3月のぶどう畑に響くハサミの音。

ぶどう農家のチエボーさん。一本に八つほどの若芽を残して手際よく枝を剪定していきます。

気をつけているのは剪定するタイミングだと言います。

「昔の暦に従って月が欠ける日に限って選定します。その時期には樹液が根元に向かうので木の負担が少ないのです」

城の左に目をやると、かき曇る空。変わりやすい早春の天気。

もうじき雨が土を潤します。

おや、右手の頭の上には龍が飛んでいます。

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龍に姿を変えた后メリュジーヌが城を守るという伝説を表しています。

おとぎ話が入り混じる中世の風景。

農民たちが大地の力を呼び起こします。

600年の時を超えて変わることのない人間の営み。

立ち上がる土の匂いに野に咲く花に生き物たちの息遣いに。

そして大地の恵みに込める祈り。

今年も来年もいつまでも変わらず幸せでありますように。

世界で一番美しい本。

巡り来る季節に安らぎを求める祈りの本です。

 

取材先など

 

放送記録

av98ingram.wpblog.jp

 

 

書籍

 

芸術新潮 2020年 01月号 東京のミュージアム100

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  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2019/12/25
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展覧会

 

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