「建築をみる2020 東京モダン生活(ライフ) 東京都コレクションにみる1930年代」
戦前朝香宮夫妻の自邸として建てられました。
1930年代のモダンな装飾が映えるアールデコ建築の名作です。
今、年に一度だけの建物公開展が行われています。
アールデコは1910年頃から近代工業の発展とともにヨーロッパで流行した様式。
特徴は直線的な幾何学模様と機能美の組み合わせです。
建物が完成したのは1933年。
こうしたモダンなライフスタイルが日本でも見られるようになったのはある大きな出来事がきっかけでした。
1923年に起こった関東大震災。
鹿子木孟郎は混乱する人々や瓦礫の街をつぶさに描いています。
「1923年に関東大震災が起こり、その後の復興の中で東京という都市は大きな変貌を遂げることになります。
大規模な道路整備ですとか区画整理などが行われまして、その中で立っていくのがガラスや鉄筋コンクリートを用いた近代的な建造物。地下鉄が通り、車が通り、モダンな服を身にまとった人が現れると言った時代になってるかと思います」
そうしたモダンライブが繰り広げられたのが旧朝香宮邸。
来客室にはアールデコの粋が最も凝縮されています。
シャンデリアはフランスのガラス工芸家・ルネラリックによるデザイン。
分厚いガラスにシンプルな装飾が心地よいリズムを醸し出します。
モチーフは花。
この部屋には花を元にしたデザインが多用されています。
金属とガラスで構成された重厚な扉。
装飾の施されたガラス板をフランスから取り寄せ、日本の職人が扉に仕立てました。
ここにはモダン都市へと復興を遂げようとする時代の空気が感じられます。
この展覧会は9月27日まで。
会場:東京都庭園美術館
会期:2020年6月1日~9月27日
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