古典×現代2020 ―時空を超える日本のアート
飄逸な生き方で知られています。
寒山は巻物を、十徳はほうきを持つ姿で描かれます。
松柏へのオマージュとして横尾忠則がこんな作品を制作。
巻物かと思いきやトイレットペーパー。
十徳が持つのは掃除機。
左には針のない時計。
二人が時間を超越した世界に住むことを暗示しています。
古典と現代の表現を組み合わせ、美術の新たな魅力を発見しようとする展覧会です。
《円相図》江戸時代仙厓が悟りの境地を一つの円に託しました。
それに応えたのが菅木志雄。
かつて"もの派"を牽引し、モノのリアリティーを探求し続けてきた菅。
時代を超えて円に共鳴します。
江戸時代、円空は諸国を巡り村々に多くの仏像を残しました。
一本の木を荒削りに彫り上げた仏像は庶民の心に寄り添うものでした。
円空と同様現代彫刻家・棚田康司も一本の木から掘り出すことを大切にしています。
柔らかなワンピースをまとう少女。
何かを訴えるような眼差し。
大人になる手前の多感な時期を表現していると言います。
漫画家しりあがり寿はその全作品のパロディーを制作しました。
江戸時代、船は重要な交通手段。
しりあがりの手にかかると橋の下が料金所に。
グラフィックソフトを使い北斎の風景をクスッと笑ってしまう一コマとして現代の漫画に変貌させます。
この展覧会は東京港区の国立新美術館で8月24日まで開かれています。
会場:国立新美術館
会期:2020年6月24日~8月24日
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