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「筆魂 線の引力・色の魔力 ―又兵衛から北斎・国芳まで―」【アートシーン】

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筆魂 線の引力・色の魔力 ―又兵衛から北斎国芳まで―

鏡を覗き込む美女。

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合わせ鏡で髷の具合を確かめています。

黒い紗の着物を赤い襦袢の上に羽織る夏の装い。
紗のすけた様子が繊細に描かれています。

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本邦初公開、葛飾北斎の肉筆画です。
浮世絵師たちの肉筆画、124点で300年の浮世絵の歴史をたどります。

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浮世絵の先駆者とされるのが江戸時代初期に活躍した岩佐又兵衛

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生き生きとした人物描写が浮世絵と繋がります。

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浮世絵を確立し、始祖と言われるのが菱川師宣

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読書をする若衆と、のぞき込む遊女。
紅鹿の子絞りを用いた蔦の葉。

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金糸で刺繍されたひょうたん。
絵師が表現した着物の質感まで細かく読み取れるのが肉筆画の魅力です。

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江戸時代中期、浮世絵は最盛期を迎えます。
この頃活躍したのが喜多川歌麿
行水のあと鏡を手に化粧をする女性。

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足元にはうちわと虫かご。
これから恋人とホタルでも取りに行くのでしょうか。
しなやかで小さな手が女性の心模様を表しているかのようです。

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役者絵の名手として知られた東洲斎写楽
数少ない肉筆画の貴重な版下絵が公開されています。
版下絵は彫師に渡す下絵。
板に貼って彫るため通常は残りません。

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衣は大胆。
顔は繊細に。
線にメリハリをつけて彫り師たちに質感の違いを伝えようとしています。
幕末になると歌川派、葛飾派の絵師たちが世界を席巻します。

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とぐろをまくしっぽ。
するどいツメ。
葛飾北斎が描いた龍です。
ほんのりえんじ色をかけ、現実に存在する爬虫類のような生々しさを表現しています。

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展覧会の見物は2019年西日本の旧家で見つかった肉筆画。
6人の絵師による合作です。

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「こちらは今回新発見という作品でして、作品自体見ごたえがあるんですけれども、北斎と不仲とされていた兄弟子の勝川春好。

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春好と北斎のライバルと目される歌川豊国が一緒に合筆をしていて、意外なその交流関係というところが分かるのも非常に見所です。

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合筆の作品ですと、墨と少し彩色で描かれてるものが割合多い感じもいたしますんですけれども、この作品というのは非常に綿密に彩色がされていて、とても手が込んでいて見応えがあります。

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合筆としても珍しいタイプですね」

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東京両国のすみだ北斎美術館で4月4日まで。

 

 

会場:すみだ北斎美術館

会期:2021年2月9日~3月7日 3月7日~4月4日

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