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「特別展 国宝燕子花図屏風-色彩の誘惑」【アートシーン】

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特別展 国宝燕子花図屏風-色彩の誘惑

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国宝燕子花図屏風。
江戸時代に活躍した尾形光琳の作品です。
水辺に咲くカキツバタの花が躍動感あふれる筆使いで描かれています。
東京港区の根津美術館
燕子花図屏風の色に光を当てる展覧会です。
金箔が一面に貼られた豪華な大画面。

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カキツバタに使われているのは緑と群青の岩絵具。
当時、群青は高価で手に入れにくい顔料でした。
青を厚く塗った花弁は圧倒的な存在感を放っています。

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背景の金。
カキツバタの青と緑。
三つの色の効果が印象的な傑作です。

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「燕子花図屏風は金地の画面に青の花、緑の葉を三色だけで描かれた作品なんですけれども、この作品カキツバタという花をテーマにしてるわけなので、三色には必然性があるんですが、しかしこの三色。実は美術の歴史を紐解いてみるといろんなイメージが託されていたことがわかったんですね。

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青と金が使われた経典。
平安時代の陰持入経です。
紙は植物の藍で染めています。

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仏教では青は仏が住む浄土を思わせる色でした。
また金は変わることなく輝き続けることから神秘性や継続性を表すとされていました。

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緑が使われた鎌倉時代の作品。
奈良の春日大社の景観を描いています。
青い夜空に浮かぶ金色の仏。
その下に緑の木々が描かれています。

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この緑には神宿る春日野の自然をたたえる思いが重ねられているようです。

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室町時代の金屏風。
この作品の金色は宗教的というよりも装飾的に用いられています。
右端には春の筍。
そこから左へと順に四季の風景が描かれています。
四季が移ろっても竹は常に鮮やかな緑を保ちます。
常緑の竹は吉祥のモチーフでした。

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この展覧会は5月16日まで。11日まで臨時休館の予定です。


 

会場:根津美術館

会期:2020年4月17日~5月16日※4/25-5/11 臨時休館

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